高次脳機能障害認定のための6ポイント(令和5年11月22日改訂)

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高次脳機能障害で適正な後遺障害認定を受けるためには6つのポイントに十分注意することが必要です。

適正な賠償金を獲得するためにも、下記の6つのポイントをしっかり理解しましょう。

①交通事故に遭ったらまずは交通事故に詳しい弁護士に相談を!

交通事故直後からの対応次第で、高次脳機能障害においても受け取ることができる損害賠償金が大きく異なってきます。適切な対応を取り、適正な損害賠償金を受け取るためには、まずは交通事故を専門的に取り扱っている交通事故に詳しい弁護士にご相談していただき、適切な治療方法、そして適切な等級認定の獲得方法について相談し、適切なアドバイスを受けて行動することが必要です。

②高次脳機能障害を専門的に扱う医師の診察を受けましょう。

高次脳機能障害は外見からの判断が難しい後遺障害です。そのため、脳神経外科、整形外科だけでなく、神経心理学、神経内科、リハビリなどにも対応が可能な、高次脳機能障害を専門的に扱う病院で診断を受けなければ、適切な診断、適切な治療を行なえない場合があります。仙台でも高次脳機能障害に対応できる病院はそれほど多くはありませんので,場合によっては転院等をした方が適切な場合もあります。

③事故直後に画像を撮影

脳損傷の疑いがある場合,事故後すぐにMRI、XP、CTなどの脳の状態の画像撮影が可能な機器での撮影をすることが必要です。大部分のケースの場合,画像撮影がなされることになりますが,なされない場合早い段階で主治医の先生と相談し,画像を撮影しておくことをお勧めします。

④神経心理学的検査を実施

高次脳機能障害を客観的に判断することは非常に難しいですが、認知障害、行動障害について定量的に調べる検査を行います。各検査別によく用いられる方式は下記のとおりです。

知能検査 ウェクスラー成人知能検査、長谷川式簡易痴呆スケール改訂版
言語機能に関する検査 標準失語症検査
記憶検査 日本版ウェクスラー記憶検査、三宅式記銘検査
遂行機能検査 ウィスコンシン・カード・ソーティングテスト

 

⑤リハビリのため通院をしましょう

リハビリに定期的に通院をしていれば、高次脳機能障害の症状が回復する可能性があることが確認されています。

また、客観的に高次脳機能障害だと示す資料を残すためには、定期的な記録を残すことが必要ですので、リハビリを受けた際には、リハビリを受けた記録を継続的に取りつづけましょう。

⑥後遺障害診断書の作成依頼をしましょう

高次脳機能障害はリハビリで回復する可能性があるとはいえ、やはりリハビリにも限界があります。リハビリを続けていたからといって、継続的な回復の可能性が見込めなくなる時期が訪れるのです。

この場合は高次脳機能障害の後遺障害が残ったことですので、適切な時期に通院をしている病院のドクターに後遺障害診断書を作成してもらう必要があります。また、後遺障害診断書以外にも、神経系統の障害を示す医学的所見、ならびに日常生活状況報告などの書類を作成してもらうことが高次脳機能障害の後遺障害等級認定を得るためには必要です。

当事務所では、上記の6ポイントを十分踏まえた上で、高次脳機能障害を抱えられた被害者の方が適正な後遺障害等級を認定してもらえるようサポートしております。交通事故で脳損傷を生じたご家族の方や,「高次脳機能障害かな?」と思われる症状をお持ちの方及びご家族の方は,できるだけ早期に,お気軽にご相談下さい。

(執筆者) 弁護士 菅 野 芳 人

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