【解決事例81】交通事故とけがとの因果関係を否定し加害者側より債務不存在確認の訴えを出された事案について,加害者と保険会社を被告として後遺障害等級12級を主張して訴えを提起し,後遺障害等級14級9号相当の和解を成立させた事例。

相談者
40代男性
後遺障害内容
常時の頚部痛,頚部の重苦感など
後遺障害等級
因果関係を否定

[裁判前]           0円

[和解後]        300万円

[増額分]     300万円

 

交通事故の概要

被害者が,宮城県仙台市内のメインの道路の交差点で赤信号に従い停車していたところ,加害者の運転する加害車両が被害車両に追突した。

 

交渉経過等

被害者は交通事故にあってから約6か月後に,治療費の支払を打ち切られたため,仙台市内の当弁護士事務所に相談した。被害者は,保険会社の打ち切り後も,痛みがひどいため,健康保険を使用して通院を続けていたところ,保険会社は自賠責が事故とけがとの間に因果関係がないと判断したとして,債務不存在確認の訴えを出してきた。被害者はその非常識に驚いていたが,その後後遺障害診断書に基づき12級を主張して提訴,裁判では,事故とけがの因果関係,症状固定時期,後遺障害の有無と等級が主な争点となったが,裁判所は因果関係,14級後遺障害を認め,最終的に300万円での和解が成立した。

なお,本件は自賠責が事故とけがとの因果関係を否定したが,その理由として軽微な事故であることを強調するなど,加害者側保険会社とのなれ合いでの認定がなされた形跡が強く,被害者は保険会社及び担当者に対し著しい不信感を持っていた。

以下は和解の概要である。

 

損害項目 原告の主張 被告の主張 裁判所和解額
 治療費 60,000 0 900,000
 交通通院費 20,000 0 20,000
 診断書料 38,000 0 18,000
 通院慰謝料 2,000,000 0 970,000
 休業損害 250,000 0 150,000
 逸失利益 8,800,000 0 1,200,000
 後遺症慰謝料 2,900,000 0 1,100,000
 (小計) 14,068,000 0 4,358,000
 素因減額20% △871,600
 (小計) 14,068,000 3,486,400
 既払金 0 △970,000
 (小計) 14,068,000 2,516,400
 調整金 483,600
 (合計) 3,000,000

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