【解決事例90】仙台市内の信号機のない交差点の横断歩道を自転車で走行中,右折してきた車両に衝突され頚椎捻挫,肋骨骨折等の傷害を負った30代男性について14級9号の後遺障害を獲得し,総額で約520万円の賠償金を獲得した事例。

相談者
30代男性
後遺障害内容
腰部の痛みと重苦感,左臀部から左足にかけての痛みと違和感等
後遺障害等級
14級9号

[裁判前]             0円

[裁判後]       520万円

[増額分]       520万円

 

交通事故の概要

被害者が宮城県仙台市内の信号機のない交差点の横断歩道を自転車で走行していたところ,右折し横断歩道に進入してきた乗用車の左側面に衝突し,頚椎捻挫,肋骨骨折等の傷害を負ったもの。

交渉経過等

事故から約1か月後に仙台市内の相談者から相談を受け,当弁護士事務所は後遺症の獲得に向けて定期的に打ち合わせを入れ,通院方法や後遺障害診断書の記載についての医師への依頼などを助言した。その結果,14級9号の後遺障害を獲得し,加害者保険会社と交渉を開始した。しかし,加害者保険会社の回答が低額であったため,仙台地方裁判所へ提訴,最終的に和解により約520万円の損害賠償金を獲得した。

損害賠償額の概要は次のとおりである(数字は概算)。

損害項目 原告 被告 裁判所
 治療費 1,550,000 1,550,000 1,550,000
 交通費 450,000 400,000 450,000
 診断書料 50,000 20,000 50,000
 傷害慰謝料 1,500,000 1,000,000 1,500,000
 休業損害 1,200,000 0 450,000
 後遺症逸失利益 3,500,000 1,100,000 1,550,000
 後遺症慰謝料 1,100,000 1,100,000 1,100,000
 既払金 △1,950,000 △1,950,000 △1,950,000
 調整金 0 0 500,000
 (合計) 7,400,000 3,220,000 5,200,000

雑感

本件では,被害者にも相当な過失があったことから提訴し,被害者の自動車の人身傷害特約を使って損害賠償金の全額を回収した。

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