【解決事例８３】宮城県仙台市内の狭い車道を歩行中，後方からきた自動車に衝突され，脳外傷等の重傷を負った高齢の女性について，５級の認定を獲得し，総額で約２１００万円の賠償額を獲得した事例。

相談者	８０代後半女性
後遺障害内容	背中の変形障害に伴う下肢の機能障害など
後遺障害等級	５級２号

[受任前]　　　　　　　　　０円

[示談交渉後]　　　　２１００万円

[増額分]　　　　　　２１００万円

交通事故の概要

相談者が夜間，宮城県仙台市内の歩車道の区別のない狭い道路を歩行中後方からきた車両に衝突され，脳外傷，胸椎骨折などの傷害を負ったもの。相談者が車道の中央付近を歩いていたかどうか，示談交渉の際，問題となったが，最終的には端に近い部分を歩いていたとの事実関係で合意した。

示談経過等

相談者が独居であったため休業損害や逸失利益を加害者側が認めてくる可能性が低かったことから，将来介護費を請求し，折り合える金額を探った。加害者側の提案は当初逸失利益を認めず，また将来介護費も認めなかったこと，過失割合も１５％を主張していたことから，支払金額はないという回答（自賠責から５級２号に相当する損害賠償金を受領していた。）であったが，最終的に，逸失利益を認めさせ，過失割合も５％で合意したことから，総額で約２１００万円を獲得することとなった。

示談の概要は次のとおりである。

番号	項目	相談者請求額	示談額
1	治療費	13,000,000	13,000,000
2	入院雑費	300,000	300,000
3	その他損害	200,000	200,000
4	傷害慰謝料	3,500,000	3,300,000
5	後遺症逸失利益	0	5,000,000
6	将来介護費	14,000,000	0
7	後遺症慰謝料	14,000,000	14,000,000
	（小計）	45,000,000	35,800,000
8	過失相殺	0	△1,800,000
9	既払金	13,000,000	13,000,000
	（合計）	32,000,000	21,000,000