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• ６０代
• 後遺障害等級１０級
• 男性

相談者	６０代男性
後遺障害内容	左手可動域制限，疼痛，しびれ
後遺障害等級	１０級７号

[示談前]　　　　　　　　　　　　　０円

[示談後]　　　　　　　　　１５５０万円

[増額分]　　　　　　　　　１５５０万円

 

交通事故の概要

被害者が宮城県仙台市内の片側一車線の道路をオートバイで走行していたところ，対向してきた加害車両が路外のコンビニに入るための右折したことから，被害者が手指の骨折，恥骨骨折等の重傷を負ったもの。

 

 

交渉経過等

被害者は本件事故により事故後１か月近くの入院を余儀なくされたが，加害者保険会社より本件事故に至った理由が事故場所の手前にある交差点に赤信号で入ったからと言われ，被害者の過失割合が大きいとされたため，仙台市内にあるけやき法律事務所に相談した。
相談が事故直後であったため，まず加害者保険会社と相談して治療費の支払いを認めさせ，治療に専念できる形を整え，その後，治療，リハビリ後に１０級の後遺障害を獲得し，交渉の結果ほぼ当方の主張どおりの損害賠償額を獲得した。なお，過失割合は被害者の過失を０とする解決となった。以下は示談の概要である。（数字は概算）

被害項目	被害者	示談額
治療費	600,000	600,000
入院雑費	300,000	300,000
診断書料	50,000	50,000
休業損害	750,000	750,000
その他	100,000	100,000
傷害慰謝料	2,500,000	2,000,000
後遺障害逸失利益	7,000,000	6,500,000
後遺障害慰謝料	5,500,000	5,200,000
（合計）	16,800,000	15,500,000

 

所感

本件では過失割合が大きな争点であったが，加害者の指摘する交差点と事故現場との間に多少の距離があったことから赤信号の際通過したことと本件事故との間に因果関係がないことや，加害車両がバイクの直近で右折を開始したことなどを主張し，最終的に被害者の無過失を認めさせた。

（執筆者）弁護士　菅野　芳人

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